日本中の商店街が客離れに苦しむなか、再生に成功した場所が、意外に身近にある。この商店街は、若者から年配者、そしてビジネスマンまで幅広い人で賑わう珍しい場所となっている。
それは、名古屋市の中心部・栄の南に位置する場所、「大須」。縦横に走るアーケード街を中心にした、昔からの庶民的な門前町で、大小のパソコンショップが連なる電脳街と、古着など若者のストリートファッション&カルチャーのショップ群という異なる要素の混じりあった店舗が約1000軒ひしめいている。
実は、この「大須」も70年代中頃までは、ただの古臭いアーケード商店街として寂れる一方だった。活性化の起爆剤となったのが若手経営者たちのアイデアで、78年から始まった“大須大道町人祭り”である。商店街のあちらこちらで大道芸(ジャグリングやマジックなどのパフォーマンスを繰り広げる)が行われるこのイベントが、「大須は面白い!」と若者たちを振り向かせるきっかけとなった。
若者たちが集まり始めると、家電・パソコンのディスカウントショップや古着屋などの出店が相次ぎ、このアーケード商店街は賑わいを取り戻していった。さらに、ここ数年は若者のショップ起業ブームもあり、再び新規出店が急増し、狭い路地にまで古着屋やフィギュアなどの小さな店舗が軒を連ね、現在空き物件はほとんどない。
こうなってくると、ますます街が面白くなり人が集まるようになる。
10月11日(土)・12日(日)には第26回と
なる“大道町人祭り”が開かれ、今年も2日間で約20万人の人出となった。2年前からは毎週日曜日に大道芸人に門戸を開く「サンデー大道芸」も開催されるようになり、街に活気を呼び込む動きがあの手この手で進められている。
“大道町人祭り”が大須名物として定着しているなかで、若い世代の商店主たちも若者向けの新しいイベントを作り出していこう、という動きもあり、現在人気エリアだからといって安穏としない姿勢が、ますます大須を活気づかせている。
新しいものと旧いものの経営者たちが、商店街全体の賑わいのために、それぞれに新しい試みに取り組み、新旧とも、他店とも積極的に連携強化している姿勢が大須の元気の源であり、楽しい賑わいのある商店街を創り出しているのだろう。
(参考:日経TRENDY10月号)
では、岐阜・柳ヶ瀬のアーケード商店街はどうだろうか?オシャレな横文字のイベントも数年前から開催されたり、今月12日には県内の大学生・高校生が街づくりについて考えるシンポジウムが「再興から最高へ」というテーマで開かれたりといろいろな試みがされている。
(岐阜まちネット主催:10月13日付岐阜新聞より)
しかし、若者も、年配者をも惹き付ける賑わいのある商店街には再生できていないのが現状である。んじゃぁ、再生するにはどうしたらいいの?ということだが、まずは商店主が元気よく楽しむこと。(この景気が悪いときに元気に商売を楽しめる訳ないじゃん!というツッコミが聞こえてきますが・・・)
商店主がウソでもいいから元気に楽しむ。そうすればその雰囲気につられて、通り過ぎていた人が寄り始める。商店街全体がそうなればますます人が集まるようになる。その一つの方法ととして、ちょっときどったオシャレなイベントや開催者や参加者だけが楽しいイベントではなく、ただその場に居るだけで、な〜んかワクワク、ムズムズするようなイベントを考え、開催するのはどうだろうか。
明るい話題のない時代だからこそ、消費者は楽しんでる人や場所に理屈抜きに惹かれる。大掛かりな商店街活性化は難しいしお金もかかりそうだが、元気に楽しむにはお金はかからず、商店街全体がまとまらなくても一人で今日から出来る。
私たち消費者は、そこに行ったら元気の出る、ちょっとしたワクワクを感じさせてくれる楽しい場所を心から望んでいる。
ガンバレ!柳ヶ瀬アーケード商店街。