「20Q」(トゥエンティーキュー)とは、あなたの心を見通してしまう手のひらサイズの人工知能型ゲームのこと。
遊び方はとても簡単で、まず頭の中に何かを思い浮かべます。後は、「20Q」が約20問の質問を出してくるので、それに「はい」、「いいえ」、「ときどき」、「わからない」の4つの中から答えていきます。
すると、なっなんと、あなたが思い浮かべたものを「20Q」は言い当ててしまうのです。
このゲームは、欧米の伝統的な言葉遊びをモデルにしたものです。
アメリカでは正解率の高さが評判になり、昨年1月に発売されて以来、200万個を超える売上げを記録しました。
日本では昨年11月12日から1個2100円で販売が始まり人気がでています。
試しに使ってみると、これが本当に良く当たるんです。
「オット、ソウキタカ」 「マケマセンヨ〜」
「ナルホド!」 「ソレッテヤバクナイ?」
なんて、まるで人間のような合いの手を入れたり、答えを出してくる前に「アナタノカチ!」・・・「ウソダヨ〜ン!」なんて人をおちょくる余裕をみせたりします。
“桜”や“チューリップ”、“犬”や“猫”はもちろん“天国”なんていう難解なものさえ当ててしまいます。
で、正解を出したあと、「ヨユウデスネ」というひと言も忘れません。
人名・地名などの固有名詞は無理なのですが、かなりの確立で的中させていきます。
でも、この「20Q」の魅力は「必ず正解する!」ということではなく、偶然飛び出す不正解とは言い切れない微妙な「間違い」にあります。
たとえば“人生”を「ユメ」、“女の子”を「キュウケツキ」と言うように。
コンピューターや携帯電話の進化は目覚しいものがあります。家電においても人工知能などが組み込まれ、人間の能力の必要性がどんどん薄れてくるのでは?、人間がコンピューターより優れている点はあるの?という不安を感じてしまいます。
しかし、この「20Q」の人気からも「間違える」ということが
魅力である!と分かります。
人間は誰もが、間違えます。
これを無くすことはできません。
だからこそ人間は魅力的なのです。
間違いが素晴らしい結果を生んだ例として、
「グリセリンとコバルト粉末を間違えて混ぜてしまった。でも、捨てるのがもったいなくて試しに使ってみると非常にうまくいった。」
という、ノーベル賞を受賞した田中耕一 氏を思い出します。
間違えたり、忘れたり、思いやりの嘘をついたり、という「人間力」は、コンピューター、人工知能の進化が目覚しいからこそ大切にしなくてはいけません。
そこから素晴らしいモノは生み出されます。わたしたちが望んでいるのはそんな人間的魅力にあふれたモノなのかもしれません。
人生の大先輩の前で「20Q」を使い、“大先輩”を「オニ」と答えさせ、冷や汗タラタラのわたしも、注意力散漫で間違えやすいわたしも、きっと魅力いっぱいなんです。だぶん。
ただし、このような正当化には責任をもちかねますのでくれぐれも自己責任でお願いします。
( 参考 )
バンダイ「20Q」→ http://www.asovision.com/20q/top.html
フリー雑誌「R25」