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「2006年の幕開け」


2006年がスタートして、今年の消費動向を占う小売各社の初売りは好調な滑り出しをしました。特に毎年、開店前に長蛇の列ができる百貨店の「福袋」は、伊勢丹新宿店で、昨年より約1000人多い1万6000人が並び売上げは1日で26億円と前年比10%増の過去最高となりました。

高島屋大阪店では10億円、大丸梅田店では7億5000万円と、こちらも前年比5%増・7%増となり過去最高の売上げです。渋谷のファッションビル「109」では、「セシルマクビー」などの人気ブランド「福袋」を目当てに約3万人が並んだ
のにはもはや驚き以外のなにものでもありません。

さまざまな趣向を凝らした「福袋」の人気の中心は、やはり婦人服です。
婦人服の中でも昨年の人気はセクシーな「セレブ(著名人)ファッション」で
した。では、今年はどんなファッションが注目されるのかというと“正統派で
シンプルな着こなし”です。

それは現在、景況感が回復しつつある中でも先行きの不透明感は消えず・・・
だから基本を見つめ直し、自分らしさを追求する傾向が強まっている心を反映
しているからかもしれません。

だからこそ、「白」「ナチュラル」「本物志向」が重要なキーワードとなり
“素の美しさ”を求め始めたといえます。


消費者の心の変化は昭和20年代はanyという何でも欲しい時代、30年代はmoreというもっと欲しい時代、40年代はbetterというもっと良いものが欲しい時代、50年代はdifferentという違うものが欲しい時代、60年代はlessという余分なものを排除したシンプルなものが欲しい時代、70年代はvalueという価値あるものが欲しい時代であったと、松坂屋の社長の話を聞いたことがあります。

では、昭和80年代に当たる2006年は何が欲しいのでしょうか。
前年のキーワード「セレブ」から今年はナチュラルでシンプルで正統的で飾らなくて・・・となった背景には、なんでも金、やたら高級志向、だから勝ち組になるために競争するということに疲弊を感じ、それよりもcomfortableという心地よいものを求める気持ちが強くなったのではないでしょうか。


「心地よいもの」とは非常に感覚的なものであり、「なんかいい」と感じ取ることがこれからとても重要になってきます。理論や理屈ではない感じ取る力は女性の方が得意ですが、一人の人間の中には男性的な部分と女性的な部分の両方が存在しますので、今年は是非あなたの女性的な部分を大いに発揮してください。それが消費者の気持ちをつかみヒットを生むポイントとなるでしょう。


2006年皆様の益々のご活躍、心からお祈りいたしております。


(参考:20061.4日経MJ「福袋」)

 


(有)トレンドナビ   清水 惠子


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