現在上映中の「ALWAYS 三丁目の夕日」は、公開16日で約88万人を動員するヒットとなっている。
この映画は、漫画雑誌「ビッグコミックオリジナル」で西岸良平さんが連載している「三丁目の夕日」を実写版にしたもので、東京タワーが完成した昭和33年の東京下町が舞台となっている。
夕日町三丁目で、自動車修理工場を営んでいる鈴木則文の家に集団就職で
上京した星野六子がやってくる一方、そのお向かいさんである駄菓子屋の店主であり小説家の茶川竜之介は、ひょんなことから引き取り手のいない少年・
淳之介の世話をすることに・・・、というお話。
戦後の貧しさを引きずりながら、現代へつながる豊かさが見えはじめ、夢は実
現するという希望に燃え、家族のきずな、ご近所さんとの交流、と今の日本が
忘れてしまった“心”が描かれている。
同じく、現在公開中の映画「カーテンコール」は、昭和30〜40年代の映画館で、映画と映画の間の幕あいで活躍した芸人の生涯が描かれている。テーマ曲は昭和37年のレコード大賞曲「いつでも夢を」である。
来年3月には、日韓合作の「力道山」が公開される。この映画は、昭和30年代
のプロレスブームを興した力道山の人間像を追う、というもの。
また、ビートたけしこと北野武監督は、次回作について「団塊の世代の子供時
代はすごかった。今度はそれを撮りたい。」と昭和30年代の自分の思い出を楽しそうに語っていた。
昭和30年代には、テレビ、冷蔵庫、洗濯機・・・、車ではトヨペット・クラウンやダイハツ ミゼット、その他には、チキンラーメン、ダッコちゃん、アイビールックなど・・・が次々に登場してきた時代。
まさに高度経済成長に突き進むスタート時代であり、貧富混在ではあるけれどみんな希望に満ち溢れていた。そんな時代の体験者である団塊世代はノスタルジアが刺激されるのだろう。そして団塊世代に育てられた30代もどこかに影響を受け郷愁を感じる人は多い。
昭和30年代には、現在忘れられてしまった大切なことや今だれもが欲しいもののヒントやネタがいっぱいあるのではないだろうか。
(参考:2005.11.23日経流通新聞/2005.11.24朝日新聞)