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「家庭用プラネタリウム」


冬の代表的な星団・星座は「すばる(プレアデス星団)」と「オリオン座」で
す。「すばる」といえば、日本人の好きな天体の一つでもあり、清少納言も
枕草子で「星は すばる。ひこぼし。ゆうづつ」とうたっています。

海に囲まれた日本では昔、星は昼間には海の中で休んでいると考えられていました。浦島太郎の原型となった話では、浦島太郎はオリオン座の「亀姫さま」に連れられて海の底の竜宮城に行きます。この竜宮城でふたりの仲をはやし立てる7人の子どもが「すばる」なのです。

このように星の位置や動きを反映し、今聞いても「なるほど〜!」と思える、星座についての神話や民話は多いです。それは、昔の人にとって星がとても身近で、電灯のない時代には星空は大切な光源であり、今からは想像もできないほど圧倒的な存在だったのではないかと思います。

そんな圧倒的な存在の星を私たちの遺伝子は記憶しているのかもしれません。だからプラネタリウムで星を見ているとき、昔々に記憶がタイムスリップし
深い感動が奥底から湧き上がり、それが癒しに結びついているのではないでしょうか。

そんな感動や癒しを味わいたくても、忙しい日常の中、プラネタリウムに出か
けるということはなかなかできません。そこでセガトイズが8月に発売したのが、業務用と同じレンズ式の投影方法を家庭用で初めて採用し、星の像を鮮明に映すことに成功した「ホームスター」です。

四畳半ほどのスペースがあれば、大型プラネタリウム並みの6.5等級までの恒星約一万個を天井や壁に投影できます。かなり本物志向の商品ですが、価格は約二万円とお手ごろ、ということもあって発売前から予約が殺到し、現在も品薄状態が続いています。

この人気に目を付けた東京・高輪プリンスホテルは、客室でホームスターが楽
しめる宿泊プランを打ち出しています。

もっとお手軽に家庭用プラネタリウムを楽しめるよう「大人の科学マガジン」
(学習研究社刊)は、ピンホール式プラネタリウムを付録につけて2200円で発
売し、人気となっています。

プラスチック樹脂でできた正12面体の「恒星球」に、7等級星以上の約1万個の星データがピンホール加工され、内部の豆電球と電動回転により室内の天井や壁に幻想的なプラネタリウムが出現する、というものです。

わざわざプラネタリウムに出かけなくても、好きな時間にくつろいだ服装で好きな音楽を聴きながら、いつでも自分だけの星空を満喫できるのです。
多忙な現代人にとって、星空を疑似体験できる商品は感動や癒しを気軽に手に入れ楽しめるものだからこそ人気なのではないかと思います。

これからも、個人で疑似体験できる商品にヒットの予感がします。

(参考:大人の科学マガジン(学習研究社))
(参考:2005.9.22 岐阜新聞 )


(有)トレンドナビ   清水 惠子


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