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『ハウルの動く城』


昨年11月20日公開の宮崎駿監督のアニメ映画「ハウルの動く城」は公開2日間で興行収入が15億円のという日本記録を達成した大ヒット作品です。もうすでに「観たよ〜!」という人も多いのではないでしょうか。

公開から2ヶ月がたった今、観客動員が1200万人をこえま
た。前作の「千と千尋の神隠し」では観客数2350万人、興行収入304億円の日本記録を持っている宮崎アニメですから、この「ハウルの動く城」がどこまで数字を伸ばすか興味深いところです。

そんな「ハウルの動く城」。遅らばせながら、やっと観ました。まず、簡単にあらすじをお話します。



【あらすじ】

18歳のソフィーは「荒地の魔女」の呪いで90歳の老婆にされます。それで、家を出て魔法使いハウルの動く城に、家政婦として住み込みはじめますハウルは、隣国との戦争に協力せよという国王の命令を断ったため、王の参謀である魔法の師サリマンから追われていました。
空襲が激しくなり、ハウルは逃げるのをやめ、ソフィーたちを守るために戦おうとするのですが・・・。

という内容です。



映画が始まって、10分も経たないうちに呪いを掛けられ老婆になったソフィーに。気づいたら自身を置き換えていて、ドキドキしたり、悲しくなったり、嬉
しくなったり・・・まるで思春期の少女の頃に戻っていました。


ハウルが、カッコよくてキザで、魔法使いなのに無邪気で、弱い部分をポロッと見せたりするんです。これは女の子にとって理想ですよね。

でも、ソフィーは自分へのコンプレックスから、恋なんて関係ないわと思い込んでいます。そんなソフィーにハウルは男の子として面白いくらい直球を投げてきます。恋愛初心者だから一生懸命になった、というよりハウルが一生懸命だからこそ、ソフィーは自分自身、相手、そして取り巻く世界に対して向き合うしかなくなっていきます。そしてハッピーエンドです。


これだけを聞くと、ご都合主義の平凡な恋愛物語、と感じる人もいるでしょう。また、ちょっとした勇気と好奇心さえあれば想いは形になる。信じ続ければきっと幸せになる。ハッピーエンドはある。というメッセージは一笑にふされてしまうようなものかもしれません。

でも、混迷の時代のいま、どんな時代でも自分に、相手に、世界に、素直にときめき、翻弄されるなら、進むべき道は目の前に広がる。と。こんなシンプルなメッセージを私たちは一番欲しかったことに気づかされます。

恋という語り尽くされたモチーフの中に、私たちが望んでいるメッセージを入れた「ハウルの動く城」。さすが宮崎アニメ。まだ観ていない人にはお勧めの映画です。


(有)トレンドナビ   清水 惠子


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