夏真っ盛りの今、首都圏中心に相次いで水族館がオープンした。暑い暑い今年の夏休みは涼を求めるだけでなく、これまでにない新鮮な見せ方やテーマの打ち出しにより、楽しく好奇心を刺激され、ためになること間違いなし、のようだ。
7月16日にオープンしたのは、横浜・八景島シーパラダイスの新水族館「ドルフィン ファンタジー」。縦16メートル、横13メートル、水深5メートルの水槽に、バンドウイルカ3頭とマイルカ3頭、色鮮やかな熱帯魚が仲良く泳いでいる。太陽光が差し込む厚いアクリル製のトンネルを通ると、まるで海の中にいるのかと錯覚するほど。
その奥には、直径8.4メートル、水深7メートルの円筒形水槽があり、3頭のシロイルカが人に向かってお辞儀をするようなしぐさを見せ、なんとも愛らしい。
同じ日にオープンしたのが、“日本一空に近い”とうたう横浜ランドマークタワー69階スカイガーデン(地上273メートル)の「空中水族館」。古代魚ピラルクーなど48種500匹が展示されている。
岐阜にも国内最大級の水族館が7月14日にオープンした。東海北陸自動車道の川島パーキングエリアに隣接する「岐阜県世界淡水魚園水族館」である。国内の身近な淡水魚のほか、東南アジアのメコン川に生息し全長3メートルになることもあるというナマズなど海外の珍しい淡水魚も見ることができる。
これら以外にも、4月オープンの「新江ノ島水族館」、リニューアルをした東京豊島のサンシャイン水族館「Zoo Zoo(ズーズー)広場」。来年、東京都内にもう一つ新しい水族館のオープンが予定されてる。
最近の水族館人気は、熱帯魚のカクレクマノミが主役のディズニーアニメ「ファインディング・ニモ」の影響があり、どこも大変賑わっている。
そんな中、新しいタイプの水族館が7月15日横浜・中華街にオープンした。メーンストリートから少し引っ込んだビルの3階にあるのが“面白くてためになる”「よしもとおもしろ水族館」である。
中国の南の島という設定で、廊下にそって並ぶ水槽は73。小さい物は幅数十センチ、最大でも3メートルと小さい。300種5000匹の魚に大きな魚は一匹もいないが、すべての水槽に問題がクイズ仕立てで出されている。
例えばアナゴの水槽。三角、四角、丸、星型などの穴が開いた家があり、「アナゴはどの穴が好き?」という質問。また、すし屋の水槽には、すしネタになる魚が泳いでおり、「食べると死んじゃうかもしれない魚が2つ入っています。どれとどれ?」や、中にはその場で答えが出ないものもあり、ホームページで飼育日記を公開しており、入場券に記載されているパスワードでアクセスすれば、後で結果を知ることができるようになっている。
この水族館は大水槽の中を巨大な魚が悠然と泳いだり、イルカなどが愛嬌を振りまくタイプとはまったく違い、脚光を浴びることのないありふれた魚や、餌にされるプランクトンまで堂々と展示されている。さすが、“よしもと”の水族館。一般的な水族館とは切り口が違う。
もちろん問題には、ギャグや駄じゃれもちりばめられている。しかし、それらすべてに魚を観察対象とする姿勢が貫かれている。だから子供たちの見方が違うのだ。非常にうまく「笑い」と「学び」が結びついているため、楽しみながらしかしかなり深く、意識しないまま子供たちは観察し答えを出している。
キラキラした目で水槽に張り付いて、観察し答えを出している子供たちを見ていると、この中から魚に興味を持つ子が増えたり、観察の楽しさを知る子が増えたりするのではないかと強く感じた。
水族館ということだけでなく、“面白くてためになる”という切り口は、今後有力なマーケットになるのではないだろうか。(もちろん、笑う・学ぶが納得できるレベルでないといけないが・・・)
「よしもとおもしろ水族館」
横浜市中区山下町144
午前11時〜午後8時
大人1200円・子供600円
【ミニ情報】
朝一番に行くとかなり混んでいます。お勧めは12時以降です。
(8/2月曜日・11時頃に行きましたが、一番混んでいて3階へのエレベーターに
乗るだけで10分以上並び、さらにチケットを買うのに10分以上並び・・・入ったら人で人で、水槽の前まで行くのにまた10分以上かかりました。帰るときは1階には誰も並んでいなかったので12時頃がいいかも?)